股関節
股関節
姿勢
歩容
疼痛出現時期
職業
安静時痛
腰痛()、膝痛()
ステロイド使用歴、アルコール多飲歴
既往:股関節形成不全
立位で
SMD:cm/ cm
片足立ち 可/可
Trendelenburg徴候:(-)/(-)
背臥位で
骨盤傾き
腰椎彎曲
大腿周囲径: cm/ cm
下腿周囲径: cm/ cm
ROM:屈曲125(度):度/度、伸展(15度):度/度、外転(45度):度/度、内転(20度):度/度、外旋(45度):度/度、内旋(45度):度/度
Thomas test(股関節の屈曲拘縮角度検査・反対則の股関節を深屈曲させて腰椎の前弯解除させて検査側の股関節が持ち上がってきた時の角度が屈曲拘縮角度): 度/度
Patrick test(Flexion, Abduction, External rotation, ExtentionでFABERE 股関節屈曲・外転・外旋で対側膝にのせて、下に押し付けて疼痛誘発):/
下肢伸展挙上:/
Xp:
成人
変形性股関節症:Xp計測
CE角(center-edge角30度):骨頭中心からの垂線と臼蓋外縁のなす角
AHI(acetabular-head index):大腿骨頭内側縁から大腿骨頭外側と臼蓋外縁2つの距離の比
女80-89%, 男82-88%
Sharp角:涙滴下端接線と臼蓋外側縁の線と水平線のなす角
女34-42%, 男35-39%
骨頭変形、骨硬化、骨嚢胞形成、骨棘形成
関節裂隙
大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement: FAI)
股関節運動時のインピンジメント繰り返すことによる関節唇、軟骨損傷
・鼠径部・大腿外側の疼痛、長時間座位後・足を組んだ際の疼痛
・股関節屈曲・内旋位での疼痛誘発
Cam type(骨董頚部移行部の骨性膨隆), Pincer type(寛骨臼の被覆過剰)
Xp:正側面像。CE角、α角
治療:基本的に保存療法。しゃがみ込み動作など疼痛誘発動作を制限
無効なら手術。骨膨隆部切除or関節唇の切除・縫合
股関節唇損傷:寛骨臼形成不全、FAIに合併することが多い
症状:股関節の引っかかり感(catching), 引っかかり(locking), 関節がずれる感覚(giving way)
Patrick test
MRIで軟骨評価
治療:疼痛誘発肢位を避けるように指導、保存療法。
抵抗性なら手術療法
大腿骨頭大腿骨頭壊死
病期:骨頭圧壊 3mm
分類:壊死域が寛骨臼荷重面の1/3,2/3
手術適応
大腿骨頭下軟骨下脆弱骨折(SIFF)
骨粗鬆症を基盤として、誘引なく疼痛出現
滑液包炎
石灰性腱炎
弾発股:大転子と腸脛靭帯で弾発が多い。股関節周囲の筋・腱の硬直で起こる。
腸脛靭帯のバンドが大転子を超える時にストレスが加わって音が出るようになり、次第に炎症を起こし、滑液包炎を増悪させて疼痛の原因になる
検査:Ober’s test<側臥位。患肢を上。膝関節を90度屈曲、股関節を外転させて腸脛靭帯を緩める。支えを外して、通常は股関節は内転していく。腸脛靭帯に拘縮があると、股関節は外転位のままとどまる。>
エコー:腸脛靭帯が動作時に大転子でずれるのを確認できる
治療:NSAIDs, ストレッチ
想定する疾患(小児)
1歳未満(3-4ヶ月)発育性股関節形成不全:開拼制限、大腿内側皮膚溝非対称、ALLIS徴候
股関節Xp:各種線で骨頭位置確認
小児期:
・単純性股関節炎:最多。1-2週の経過観察で治癒。鑑別のPerthes病、化膿性股関節炎、股関節結核を除外して帰宅させる。
患肢の外転・外旋。屈曲位での内旋制限。屈曲拘縮。関節包関節陰影が上外側に膨隆
Perthes病初期とは鑑別がつかない。翌週受診。2-3ヶ月間は経過観察必要
診察
Perthes病ぽい:症状消失がない、骨頭骨端核の陰影増強、骨頭骨端核の扁平化
化膿性股関節炎ぽい:炎症症状強い(運動制限著明)、急性、発熱、血液検査、局所炎症所見、先行感染。不機嫌・食欲不振・感染性下痢
股関節結核ぽい:経過慢性で症状消失がない、骨破壊、血液検査
・Perthes病:3-12歳(特に6-7歳男児)で多い。
外傷歴のない大腿〜膝部痛を訴える男児は絶対に股関節Xp。
分類はLateral pillar分類:外側柱の圧壊率(正常、50%未満、以上)
免荷、手術
・大腿骨頭すべり症:思春期。股関節痛、膝痛、下肢痛と症状様々
股関節外旋位が特徴的、Drehmann徴候(股関節屈曲で開拼位になっていく)
Xp:正側面。骨董骨幹角(正常130-135度)、後方傾斜角(正常0-10度)
歩容<跛行・gait>
正常
疼痛回避跛行:立脚期短縮
硬性墜落性跛行:脚長不同・脚長差3cm以上で目立ってくる
軟性墜落性跛行:子関節形成不全などで荷重時骨頭が臀筋内を上方移動
痙性歩行:ハサミ足歩行・脳性麻痺で
失調性歩行:上体が前後左右に揺れる。小脳性歩行、脊髄瘻性歩行
片麻痺歩行:ぶん回し歩行
パーキンソン歩行:前傾、小刻み歩行、突進現象
姿勢
正常
円背:胸椎後弯のみ増強
凹円背;胸椎後弯増強+腰椎前弯増強
亀背:腰椎後弯のみ増強
全後弯;胸椎・腰椎とも後弯
ROM
内転:反対側の足を持ち上げて内転させる
■
足関節果部骨折
診療:足
診療:足
○膝<年齢と発症様式(特に外傷)。左右の比較>
視診:歩容→疼痛回避歩行や横ぶれ(thrust)、内側(medial)か外側(lateral)か
問診:外傷歴あれば、受傷機序、受傷肢位、疼痛が出現する動作。
間に:立位正面で膝の内外反の有無、程度。斜視膝蓋骨(squinting patella)
・計測(以外に大事?)
下肢長=上前腸骨棘~足関節内果。spina malleolar distance:SMD
膝蓋骨近位端から5cm, 10cmの位置での大腿周囲径。左右差1cm以上で筋委縮
膝伸展制限ある時:HHD(heel height distance)腹臥位で膝から先を台から出す。で足の回旋の位置を揃えて、踵の高さの差を測定。
伸展制限で大腿四頭筋などの筋緊張が強い時:HBD(heel buttock distance)踵臀間距離。
筋緊張が強い場合は尻上がり現象が生じる。
※Q角
上前腸骨棘~膝蓋骨中央のラインと、脛骨粗面~膝蓋骨中央のラインの角度、膝蓋骨脱臼・亜脱臼で角度増大。
触診:
・圧痛部位:
膝蓋骨の上下方→ジャンパー膝、上外側→有痛性分裂膝蓋骨、内側→タナ障害(内側滑膜ヒダが大きいと運動の時などに擦れて痛い。)
大腿骨外側上顆内側滑膜→腸脛靭帯炎
大腿骨内外側顆:変形性膝関節症
内外関節裂隙:変形性膝関節症、半月板損傷
脛骨粗面:Osgood Schlatter症候群
鷲足部、脛骨内側顆:鷲足炎
・徒手検査
・前十字靭帯の不安定性
前方引き出しテスト→膝立て(45度)で両手で脛骨引き出し。
Lackmanテスト→膝は軽度屈曲。片手で大腿骨を下に、片手で脛骨を引き出し。
・後十字靭帯の不安定性
後方引き出しテスト→前方と一緒にまとめてやる。
脛骨の後方への落ち込みの確認も
・内側側副靭帯の不安定性
外反ストレステスト:膝を完全伸展で片手は大腿外側遠位、片手は足持って膝を外反。軽度屈曲位でも確認して関節裂隙の開大の程度を確認。
外反テストの評価は
I度:動揺性(健側と比較して)はなく、靱帯部の圧痛が主である
II度:伸展位の外反動揺性(-)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
III度:伸展位の外反動揺性(+)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
※外側側副靭帯の不安定性は内反ストレステスト。評価も同じ?
・半月板損傷
McMurryテスト:股・膝を最大屈曲にして、伸ばしながら内外旋。疼痛発生で外内側側副靭帯の損傷。クリック音は半月板断裂を示唆。
Apleyテスト:腹臥位で膝90度屈曲。検者の膝を腿裏に乗せて、足を持って内外旋する。
軸方向に圧迫→Apley圧迫テスト<内旋で疼痛→内側半月板、外旋で疼痛→外側半月板>
上に牽引→Apley牽引テスト<内旋で疼痛→外側側副靭帯、外旋で疼痛→内側側副靭帯>
↑逆になっていることに注意。
Waston-Jonesテスト:膝を強制伸展。内側半月板の損傷では内側に、外側半月板の損傷では外側に疼痛が誘発される。
・膝蓋骨(周囲?)の炎症・損傷?
膝蓋骨圧迫テスト(Patella glinding test):膝伸展位で膝蓋骨を上から圧迫しながら上下左右に動かして疼痛誘発。膝蓋骨周囲の炎症を示唆。
・膝蓋骨跳動テスト(Patella Ballottement test):仰臥位膝伸展位、膝蓋骨上方を包み込むように押さえ、もう一方の手で膝蓋骨の下方を上方に向かって動かす。関節内に余分な液が溜まっている場合、膝蓋骨を押さえると、水がたまった感覚が出現する。
関節穿刺をする前にやるといい?
・画像検査
単純Xp<立位正面前後像、側面屈曲30度、軸写45度>の3方向。
アライメントは大腿骨脛骨核(FTA)を測定。
※初期の変形性膝関節症では45度屈曲位荷重時後前面撮影法(Rosenberg)
※離断性骨軟骨炎での後方病変の評価には60度屈曲位膝立ち撮影(顆間窩撮影)が必須
MRI:靭帯・半月板・軟骨・骨軟骨炎・骨髄炎・腫瘍など
CT:関節内骨折、骨性遊離体の有無、骨欠損。脱臼・亜脱臼も?
鑑別:
合併症(説明):
治療:
10代
Osgood-Schlatter病:
離断性骨軟骨炎:
膝蓋骨脱臼・亜脱臼:
20代
過労性スポーツ障害:
靭帯損傷:
半月板損傷:
30~50代
関節リウマチ:
50代~
変形性膝関節症:
特発性骨壊死:
偽痛風
化膿性関節炎:
※斜視膝蓋骨(squinting patella)
膝蓋骨が正面になく、膝の内側に偏位していると、両方の. 膝蓋骨が内側に寄って見える状態になり、これを. Squinting patella(“やぶにらみ膝”という意味)
※分裂膝蓋骨
通常一つの膝蓋骨(お皿の骨)が2つ以上に分かれているものであり、その原因は不明です。分裂した膝蓋骨は通常、痛みなどの症状を呈していないのですが、その分裂部分に痛みを生じると有痛性分裂膝蓋骨とよばれ治療の対象となります。
機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:
機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:
機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:
創傷処置
創傷処置
創=開放創。創傷処置は縫合。創傷処理は洗浄・消毒
⓪横になってもらって詳しく診察・処置:迷走神経反射などで倒れたらいかんので
・受傷機転:典型例などからの創の推測。処置を行いながら。創の周囲も調べる。
・いつ(6,8時間以内か)、どこで(室内or屋外、汚染)、誰が(自傷か他傷か)、どんな感じで(受傷機転:超大事)、どうして(外的因子or内因性因子)
①創の観察:場所と深さ+性状【切創、刺創、挫創・割創、咬傷】
二次感染を防ぐために多めの滅菌ガーゼと包帯で被覆。デジカメで撮影。何度も見ない。
活動性出血があったら、出血点をピンポイントでやさしく押さえる。強くしない。
大事なのは出血点を確認して、創部挙上して、ガーゼの上からじっと押さえる。
※出血が止まらない時はクランプ必要だけど、必ず展開して目視下に止血する。
・切創:カッター、鋭い。汚染がなければ洗浄のみで縫合可能。
・刺創:ナイフ、深い。奥が見えない。血管・神経の軟部組織の評価が大事。
・挫創・割創:皮膚・皮下組織の挫滅を伴う。感染怖い。デブリが大事。
・咬傷:犬・猫・人。創周囲の発赤・腫脹。高率に感染。十分デブリ。
分類
・刃物で刺す→刺創(鈍いやつで刺されてたら杭創)。切る→切創(斜めなら弁状創)。鈍い切り口→割創。
・挫創:圧挫による開放性損傷。皮膚損傷ない時は挫傷で、皮膚損傷が高度なら挫滅創。
・裂創は引っ張られて裂けた場合。
※深さ;筋膜の損傷→筋膜縫合。皮下・筋層の損傷による創内血腫に注意→深い縫合はマットレス縫合で。
②軟部組織損傷の評価
・主要動脈の損傷(末梢側の脈拍の触知、毛細血管再充満時間:2sec以上で異常)
・神経損傷:知覚の確認。
・運動障害:筋・腱確認。これは術前の状態として陰性所見も必ずカルテに記載する。関節包の損傷の評価も大事。
③異物・骨折の評価
・異物確認のためにx線。ガラスは写るが、木片は写らないので注意。
・骨折あったら、開放骨折の治療に準じる。創の上下1関節は診察するよう努める。
④輸液・抗菌薬:セファゾリン3日。汚染高度でGNRも含めるならゲンタマイシンorアミカシンも追加
⑤麻酔・手術の準備:汚染が高度な場合は全麻での処置もありうる。6時間の時間に注意
※開放骨折のGustilo分類:Ⅰ→1cm以下で汚染なし、Ⅱ→1cm以上だけど広範囲の拍悲壮なし、Ⅲa→広範囲の剥皮創あるけど、被覆可能。高エネルギー外傷。Ⅲb→骨膜剥離や骨露出を伴う。高度汚染あり。Ⅲc→修復を必要とする動脈損傷あり。
☆処置:仰臥位で。
①麻酔:表皮消毒後、局所麻酔。キシロカイン1%(極量は40㎎、40ml程度)痛みに応じて。
※汚染が少ないなら皮下(傷口)から、汚染が高度なら表皮から。
②洗浄・ブラッシング:水道水、生食で大丈夫。大量(汚染創なら2L、開放骨折でⅠ型は3L、Ⅱ型は6L、Ⅲ型は9L)に使って強めの水圧で流す。頭髪はカットできる。眉毛は生えてこないからカットできない。流しきれないものは直視下で鉗子を用いて除去し、滅菌された軟らかい歯ブラシなどで愛護的にブラッシングする。
消毒液は創内に入れない。「眼に入れないのは創にも入れない」の原則。
③挫滅・汚染組織のデブリ:目的は壊死組織を切除して、正常組織同士がくっつくようにすること。切除ラインで血流が十分にあることを・正常組織が露出していることを確認する。顔・手のデブリは最小限、他はしっかり。だけど、個々の症例で血行変わるので経験
デブリに際しては、創の清浄化のために施行すること、創が大きくなること、デブリをしても感染や壊死の可能性がゼロでないことを説明する。メスで鋭的に切除。
④縫合:縫合糸は創底部まで通し、死腔の形成を避ける。死腔は血腫・感染のリスク。だいたいナイロン糸を使う。ナイロンは炎症反応少ないし、モノフィラメント(ブレイド、編み糸は繊維と線維の間に最近が入り込む)。通常は4-0ナイロン、4-0PDS。
※顔面は5-0の細いナイロン。整容的に、きつく縛るマットレス縫合は痕が残りやすいので禁忌。抜歯は早めの3-5日。眼や口唇などの繊細なところは当日はステリで傷を寄せるだけにして、後日形成受診するのが良さそう。
※頭皮は基本ステイプラー。高頭部だと寝るとき痛いので控える。
縫合の原則は①死腔を作らない。②皮膚の各層(表皮、真皮、皮下組織)をきちんと合わせる。③表皮を盛り上げるように(外反させる)する。内反はダメ絶対。④縫合はきつく締めつけ過ぎない。あくまで接合。
刺入の距離の目安:刺入点から創までの距離=縫合と縫合の距離。
フォロー:翌日に創感染のチェック。発赤・疼痛・排膿あれば抜糸し、再デブリ。縫合をやり直す。抜糸は顔面なら3-5 日後、その他は7日、関節面なら(血流少ないので)10-14日。
※創は基本的に48時間で上皮化するのでその後の消毒処置は不要。
※包交は創の観察を目的としていることを忘れない。
縫合テクニックは…
※外傷で軟部組織損傷強かったりして縫合するようでもない挫滅創には
☆カルトスタット≒ソーブサン
これは体液等を吸収し、粘液様のゲル状に変化する性状を持つ。このゲルが創面に湿潤環境を形成し、組織の新生を助け治癒を促進する。また、本品は止血作用を促進する。本品の 上からガーゼ、フィルムドレッシング等を当てて固定使用する。とのこと。便利
他にはビジダーム(デュオアクティブ)→褥瘡や各種皮膚潰瘍に。これ自体に粘着力あり。浸出液の吸収はしないので、浸出液が多い創には不向き。時間経過で臭くなるので、そこが交換時期
※潰瘍は
動物咬傷
ヘビ:視診で創部の腫脹と易出血性を確認して、あれば毒蛇咬傷。圧迫されていたらすぐに解除(圧迫・吸引による排毒は受傷後30分までしか効果がないらしい)。まずは点滴ライン確保して、血算・生化・凝固。尿量モニターもする。創部洗浄して、腫脹のGrade確認。で、セファランチン注10mg, 破傷風トキソイド1A 筋注、抗生剤iv(1セフェ) 。6時間経過観察して(腫脹進行程度を確認するために創周囲径は測っておく)、GradeⅢ以上で抗毒素血清の適応。適応の範囲は広めでも大丈夫かも。血清投与前にアドレナリン0.3mg皮下注してから。アレルギーを超起こしやすいため。1バイアル投与で様子見。2本のラインと気道確保、アドレナリン筋注の準備もしておく)。受傷後30分経過後は緊縛・切開(乱切)・吸引の効果はないという報告が多いらしい。
※切開の目的は高度腫脹⇒末梢循環・神経障害を防ぐ減張切開(コンパートメント症候群治療的な)の意味合いが強い。6時間以内に有効。知覚・運動・末梢循環障害が出現した場合に施行する。入院が必要。
あと、毒で血管透過性上昇⇒volume lossで腎前性腎不全になりうるので1500~2000ml程度の外液の輸液を行う。
※抗毒素血清は原則1生に1回。皮内反応で強陽性なら投与しない。
大事なのは腎不全を防げるか否か。予後規定。
Grade 分類
Grade Ⅰ 咬まれた局所の腫脹
Grade Ⅱ 手関節、足関節までの腫脹
Grade Ⅲ 肘・膝関節までの腫脹
Grade Ⅳ 1肢全体に及ぶ腫脹
Grade Ⅴ 体幹に及ぶ腫脹・全身症状を伴うもの
※ヤマカガシは牙痕はアオダイショウみたいに地味だけど、毒性はマムシの3倍。潜伏期数時間~10数時間後に遅発性の局所から広がる出血、凝固異常を認めたらヤマカガシ咬傷を疑う。地味な牙痕だから大丈夫というわけではない、症状出現時に再来することを必ず患者に伝えるようにする。
カルテ
・年齢、性別→何時、こんな受傷機転で受傷。内因性因子、既往・内服薬。
・創は何cmx何cmの何創を認め、軟部組織の脂肪や皮膚の剥奪の有無、血行動態を認める。神経損傷、腱損傷、関節包損傷、骨折の有無。
・処置は生食何Lで洗浄し、異物の有無。(4-0何とか縫合糸で何針皮下縫合、深い時)、4-0ナイロンで何針短針結節縫合した。
・破傷風トキソイド(高度汚染の時、適応曖昧)を筋注し、皮膚壊死に注意しながら外来フォローとする。患者、その家族に、異物残存の可能性、創治癒不良、感染のリスクを説明した。
整形で使う薬
整形で使う薬
☆内服薬
リモデリングを促進
rhPTH:テリパラチド(=フォルテオ、1日1回皮下注、24カ月まで)、
リモデリングを調整
SERM:選択的エストロゲン受容体調整薬。エビスタ(ラロキシフェン)、ビビアント(バゼトキシフェン)
vitD:エディロール、アルファロール、アルファカルシドール、ワンアルファ
vitK:グラケー、ケイツー、ケーワン、vitK2のメナテトレノン
リモデリング(骨吸収)を抑制:骨密度は上がる。質は悪いかも
ビスホスホネート:ボナロン、ボンビバ、リカルボン
抗RANKL抗体:骨吸収を止める。デノスマブ(プラリア6か月に1回皮下注)
老朽化した骨はそのまま
他には高脂血症だと骨粗鬆症促進するのでスタチン(vitE追加で効果上昇)。
実際の治療
・65歳未満の閉経後女性
→SERM(ビビアント), vitD3(アルファカルシドール), 運動療法
・65歳以上、大腿骨YAM<80%、既存骨折あり
→ビスホス(アレンドロン酸=ボナロン)、デノスマブ(プラリア)、運動
・骨折手術後
→テリパラチド()
診療:足
診療:足
○膝<年齢と発症様式(特に外傷)。左右の比較>
視診:歩容→疼痛回避歩行や横ぶれ(thrust)、内側(medial)か外側(lateral)か
問診:外傷歴あれば、受傷機序、受傷肢位、疼痛が出現する動作。
間に:立位正面で膝の内外反の有無、程度。斜視膝蓋骨(squinting patella)
・計測(以外に大事?)
下肢長=上前腸骨棘~足関節内果。spina malleolar distance:SMD
膝蓋骨近位端から5cm, 10cmの位置での大腿周囲径。左右差1cm以上で筋委縮
膝伸展制限ある時:HHD(heel height distance)腹臥位で膝から先を台から出す。で足の回旋の位置を揃えて、踵の高さの差を測定。
伸展制限で大腿四頭筋などの筋緊張が強い時:HBD(heel buttock distance)踵臀間距離。
筋緊張が強い場合は尻上がり現象が生じる。
※Q角
上前腸骨棘~膝蓋骨中央のラインと、脛骨粗面~膝蓋骨中央のラインの角度、膝蓋骨脱臼・亜脱臼で角度増大。
触診:
・圧痛部位:
膝蓋骨の上下方→ジャンパー膝、上外側→有痛性分裂膝蓋骨、内側→タナ障害(内側滑膜ヒダが大きいと運動の時などに擦れて痛い。)
大腿骨外側上顆内側滑膜→腸脛靭帯炎
大腿骨内外側顆:変形性膝関節症
内外関節裂隙:変形性膝関節症、半月板損傷
脛骨粗面:Osgood Schlatter症候群
鷲足部、脛骨内側顆:鷲足炎
・徒手検査
・前十字靭帯の不安定性
前方引き出しテスト→膝立て(45度)で両手で脛骨引き出し。
Lackmanテスト→膝は軽度屈曲。片手で大腿骨を下に、片手で脛骨を引き出し。
・後十字靭帯の不安定性
後方引き出しテスト→前方と一緒にまとめてやる。
脛骨の後方への落ち込みの確認も
・内側側副靭帯の不安定性
外反ストレステスト:膝を完全伸展で片手は大腿外側遠位、片手は足持って膝を外反。軽度屈曲位でも確認して関節裂隙の開大の程度を確認。
外反テストの評価は
I度:動揺性(健側と比較して)はなく、靱帯部の圧痛が主である
II度:伸展位の外反動揺性(-)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
III度:伸展位の外反動揺性(+)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
※外側側副靭帯の不安定性は内反ストレステスト。評価も同じ?
・半月板損傷
McMurryテスト:股・膝を最大屈曲にして、伸ばしながら内外旋。疼痛発生で外内側側副靭帯の損傷。クリック音は半月板断裂を示唆。
Apleyテスト:腹臥位で膝90度屈曲。検者の膝を腿裏に乗せて、足を持って内外旋する。
軸方向に圧迫→Apley圧迫テスト<内旋で疼痛→内側半月板、外旋で疼痛→外側半月板>
上に牽引→Apley牽引テスト<内旋で疼痛→外側側副靭帯、外旋で疼痛→内側側副靭帯>
↑逆になっていることに注意。
Waston-Jonesテスト:膝を強制伸展。内側半月板の損傷では内側に、外側半月板の損傷では外側に疼痛が誘発される。
・膝蓋骨(周囲?)の炎症・損傷?
膝蓋骨圧迫テスト(Patella glinding test):膝伸展位で膝蓋骨を上から圧迫しながら上下左右に動かして疼痛誘発。膝蓋骨周囲の炎症を示唆。
・膝蓋骨跳動テスト(Patella Ballottement test):仰臥位膝伸展位、膝蓋骨上方を包み込むように押さえ、もう一方の手で膝蓋骨の下方を上方に向かって動かす。関節内に余分な液が溜まっている場合、膝蓋骨を押さえると、水がたまった感覚が出現する。
関節穿刺をする前にやるといい?
・画像検査
単純Xp<立位正面前後像、側面屈曲30度、軸写45度>の3方向。
アライメントは大腿骨脛骨核(FTA)を測定。
※初期の変形性膝関節症では45度屈曲位荷重時後前面撮影法(Rosenberg)
※離断性骨軟骨炎での後方病変の評価には60度屈曲位膝立ち撮影(顆間窩撮影)が必須
MRI:靭帯・半月板・軟骨・骨軟骨炎・骨髄炎・腫瘍など
CT:関節内骨折、骨性遊離体の有無、骨欠損。脱臼・亜脱臼も?
鑑別:
合併症(説明):
治療:
10代
Osgood-Schlatter病:
離断性骨軟骨炎:
膝蓋骨脱臼・亜脱臼:
20代
過労性スポーツ障害:
靭帯損傷:
半月板損傷:
30~50代
関節リウマチ:
50代~
変形性膝関節症:
特発性骨壊死:
偽痛風
化膿性関節炎:
※斜視膝蓋骨(squinting patella)
膝蓋骨が正面になく、膝の内側に偏位していると、両方の. 膝蓋骨が内側に寄って見える状態になり、これを. Squinting patella(“やぶにらみ膝”という意味)
※分裂膝蓋骨
通常一つの膝蓋骨(お皿の骨)が2つ以上に分かれているものであり、その原因は不明です。分裂した膝蓋骨は通常、痛みなどの症状を呈していないのですが、その分裂部分に痛みを生じると有痛性分裂膝蓋骨とよばれ治療の対象となります。
機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:
機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:
機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療: