診療:足

診療:足

○膝<年齢と発症様式(特に外傷)。左右の比較>
視診:歩容→疼痛回避歩行や横ぶれ(thrust)、内側(medial)か外側(lateral)か

問診:外傷歴あれば、受傷機序、受傷肢位、疼痛が出現する動作。
間に:立位正面で膝の内外反の有無、程度。斜視膝蓋骨(squinting patella)

・計測(以外に大事?)
下肢長=上前腸骨棘~足関節内果。spina malleolar distance:SMD
膝蓋骨近位端から5cm, 10cmの位置での大腿周囲径。左右差1cm以上で筋委縮
膝伸展制限ある時:HHD(heel height distance)腹臥位で膝から先を台から出す。で足の回旋の位置を揃えて、踵の高さの差を測定。
伸展制限で大腿四頭筋などの筋緊張が強い時:HBD(heel buttock distance)踵臀間距離。
筋緊張が強い場合は尻上がり現象が生じる。

※Q角
上前腸骨棘~膝蓋骨中央のラインと、脛骨粗面~膝蓋骨中央のラインの角度、膝蓋骨脱臼・亜脱臼で角度増大。

触診:
・圧痛部位:
膝蓋骨の上下方→ジャンパー膝、上外側→有痛性分裂膝蓋骨、内側→タナ障害(内側滑膜ヒダが大きいと運動の時などに擦れて痛い。)
大腿骨外側上顆内側滑膜→腸脛靭帯炎
大腿骨内外側顆:変形性膝関節症
内外関節裂隙:変形性膝関節症、半月板損傷
脛骨粗面:Osgood Schlatter症候群
鷲足部、脛骨内側顆:鷲足炎

徒手検査
・前十字靭帯の不安定性
 前方引き出しテスト→膝立て(45度)で両手で脛骨引き出し。
 Lackmanテスト→膝は軽度屈曲。片手で大腿骨を下に、片手で脛骨を引き出し。
・後十字靭帯の不安定性
 後方引き出しテスト→前方と一緒にまとめてやる。
 脛骨の後方への落ち込みの確認も
・内側側副靭帯の不安定性
 外反ストレステスト:膝を完全伸展で片手は大腿外側遠位、片手は足持って膝を外反。軽度屈曲位でも確認して関節裂隙の開大の程度を確認。
外反テストの評価は
I度:動揺性(健側と比較して)はなく、靱帯部の圧痛が主である
II度:伸展位の外反動揺性(-)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
III度:伸展位の外反動揺性(+)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
※外側側副靭帯の不安定性は内反ストレステスト。評価も同じ?

・半月板損傷
 McMurryテスト:股・膝を最大屈曲にして、伸ばしながら内外旋。疼痛発生で外内側側副靭帯の損傷。クリック音は半月板断裂を示唆。
 Apleyテスト:腹臥位で膝90度屈曲。検者の膝を腿裏に乗せて、足を持って内外旋する。
軸方向に圧迫→Apley圧迫テスト<内旋で疼痛→内側半月板、外旋で疼痛→外側半月板>
上に牽引→Apley牽引テスト<内旋で疼痛→外側側副靭帯、外旋で疼痛→内側側副靭帯>
↑逆になっていることに注意。
 Waston-Jonesテスト:膝を強制伸展。内側半月板の損傷では内側に、外側半月板の損傷では外側に疼痛が誘発される。

・膝蓋骨(周囲?)の炎症・損傷?
 膝蓋骨圧迫テスト(Patella glinding test):膝伸展位で膝蓋骨を上から圧迫しながら上下左右に動かして疼痛誘発。膝蓋骨周囲の炎症を示唆。

・膝蓋骨跳動テスト(Patella Ballottement test):仰臥位膝伸展位、膝蓋骨上方を包み込むように押さえ、もう一方の手で膝蓋骨の下方を上方に向かって動かす。関節内に余分な液が溜まっている場合、膝蓋骨を押さえると、水がたまった感覚が出現する。
 関節穿刺をする前にやるといい?


・画像検査
単純Xp<立位正面前後像、側面屈曲30度、軸写45度>の3方向。
アライメントは大腿骨脛骨核(FTA)を測定。
※初期の変形性膝関節症では45度屈曲位荷重時後前面撮影法(Rosenberg)
※離断性骨軟骨炎での後方病変の評価には60度屈曲位膝立ち撮影(顆間窩撮影)が必須

MRI:靭帯・半月板・軟骨・骨軟骨炎・骨髄炎・腫瘍など
CT:関節内骨折、骨性遊離体の有無、骨欠損。脱臼・亜脱臼も?

 


鑑別:
合併症(説明):
治療:


10代
Osgood-Schlatter病:
離断性骨軟骨炎:
膝蓋骨脱臼・亜脱臼:
20代
過労性スポーツ障害:
靭帯損傷:
半月板損傷:
30~50代
関節リウマチ:
50代~
変形性膝関節症:
特発性骨壊死:
痛風

化膿性関節炎:

※斜視膝蓋骨(squinting patella)
膝蓋骨が正面になく、膝の内側に偏位していると、両方の. 膝蓋骨が内側に寄って見える状態になり、これを. Squinting patella(“やぶにらみ膝”という意味)

※分裂膝蓋骨
通常一つの膝蓋骨(お皿の骨)が2つ以上に分かれているものであり、その原因は不明です。分裂した膝蓋骨は通常、痛みなどの症状を呈していないのですが、その分裂部分に痛みを生じると有痛性分裂膝蓋骨とよばれ治療の対象となります。

 

 

 


機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:


機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:

 


機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療: