外傷:腰背部

外傷:腰背部

※圧迫骨折:胸腰椎
受傷機転
身体所見
下肢運動:、しびれ:、知覚低下:
疼痛
自発痛:
棘突起圧痛、腰椎後方筋群(PVM)圧痛、
脊柱叩打痛
Xp
(MRI)
治療:保存か手術か。
神経症状がなく、安定型の骨折なら保存<AO分類でtypeA=圧迫損傷、Denis分類で前方支柱のみの損傷など>。
骨折の形態確認にCT、MRI
⇒基本的に圧迫骨折なら具体的な骨折の状態評価、脊髄圧迫評価のためにMRIまで撮ってよさそう。
⇒CTに関しては、脊椎の後方成分の破裂に伴う脊髄損傷や、ASH(強直性脊椎増殖症)による脊柱管圧迫の評価、骨性成分の評価を特に行いたい場合に撮影することが多い。

精査で隠れた骨折(L5だけと思ったら、L1骨折も合併してたみたいなやつ)が見つかる

※破裂骨折でも保存療法例:椎体高の減少が50%未満、椎体形状変形が20%未満、脊柱管占拠率が50%未満の時は保存になりがち
※神経損傷:十分な神経学的診察と合併損傷の評価が必要とのことだが、膀胱直腸障害はいいけど肛門周囲の感覚はどれだけやる?全例はやらないとして、下肢の症状がある場合に追加?
全脊椎Xpは少なくとも全部の症例でやった方が良い?
⇒こっちは胸腰椎移行部まででよさそう

上体を起こさないことが大事。安静⇒寝たきりでいることが治療。座位であっても頭尾側に圧迫がかかり骨折がひどくなり、慢性的な腰痛になることを伝える。
最低1週間はベッド上で仰臥位で安静。その後からコルセット着用してリハビリ開始。コルセットは3ヶ月間つけて生活。定期的にXp撮影して潰れてこないか確認。
数ヶ月保存療法しても、症状改善しない場合には偽関節疑いでMRI撮影。

☆コルセット選択
胸腰椎移行部やL1などの上位胸椎⇒Long、胸骨剣状突起の高さまでのものを作成
L4,5などの低位腰椎⇒short、肋骨にかかる程度の高さのものを作成

流れ:(日常的に足の動き、知覚異常には注意していく)
最初の1週間:軟性コルセットの採型・完成。その間は(原則)絶対安静。屈曲・伸展だけでなく回旋運動も避ける。程度が軽ければ30度程度のギャッジアップは可能みたい。Xp撮影してコルセットつける。

1~2週:修復期の開始。コルセットをつけて離床・リハビリ開始。ここで大事なのは背中を真直ぐに保つこと。屈曲・伸展・回旋を避けるようにリハビリ・日常生活を送ること
1~2ヶ月:初期癒合。疼痛軽度ならコルセットをはずしてリハビリ開始する時期。日常的にはコルセット装着。Xpで骨折線が見えにくくなる。
2~3ヶ月:骨癒合、リモデリンの時期。Xpで骨折線が徐々に消えていく。骨癒合が明らかになればコルセットは外せる。コルセットを外す時にXpで屈曲・伸展位の側面像で脊椎不安定性を確認。問題なければ自動での屈曲・伸展・回旋運動可。他動は避ける。
3~4ヶ月:安定のリモデリング期。Xp側面像の屈曲・伸展位での脊柱不安定性、偽関節の有無を確認。神経症状の出現ないか改めて確認。もうだいたいこの辺でコルセットは外す。
この時になっても疼痛残存してる場合がある。神経学的異常では下垂足とか。その場合には鎮痛薬や装具の使用が必要となりうる。難治性なら手術も検討。