外傷:頸部

外傷:頸部<ザックリ、筋肉か骨か神経か>

①外傷性頸部症候群(むちうち損傷、頸椎捻挫などの総称。色々な概念の総称)
機転:交通事故での首への加減速
視診:歩行障害(まず歩けるか、平地と階段歩行)
問診:動かせるか、可動域制限、動作時痛は?頭痛、めまい、耳鳴りなどの合併症状は?
触診:遠くから。他覚的な神経症状の有無(上肢、反射、知覚、筋力、しびれも)
圧痛部位とか触らない。Spurling検査とか絶対やらない。
検査:頸椎2方向Xp→Xpで骨折不明or疼痛強度ならCT(骨折脱臼精査目的)
MRIは慢性期で症状が遷延する場合に精査目的に施行。
鑑別:頸椎骨折(椎体骨折とか)、脳脊髄液減少症(事故の外力で硬膜が破れて減少。起立で頭痛、嘔気。CT脊髄造影やMRI。難しいので専門へ)
合併症(説明):いわゆるむちうちの状態。だいたい1カ月で改善(時間がかかるかもだが、治りうる病気であることを伝えて安心させる)。痛みがない範囲で動かす。痛み止めも使う。活動はこれまでと同程度を目指す。
治療:ケベック分類(Grade)
0:訴え無し。1:訴えは痛み、こわばり、圧痛のみ。→痛み止めくらい
2:筋骨格徴候(?)を伴う。3:神経徴候。→2,3週のうちに再診。就労制限は短期
4:Xpで骨折、脱臼:頸椎カラーを使う。
NSAIDs、筋弛緩薬、湿布。精神ショック強いなら精神科。
※上肢にひびく痛みやしびれの訴えはよくあるけど、神経根、脊椎は問題ないことが多い

②頸椎骨折
機転:交通事故(こっちは外傷)、墜落、ダイビング
視診:バックボードに固定されてる。(意識障害なく、重症感がなければはずして頸椎カラーに変更→可能な限り動かさないことが重要)、意識低下の確認
問診:嘔気などの周辺症状
触診:①と一緒。圧痛点にはこだわらない。あくまで神経所見(上肢や麻痺やしびれ)
検査:①と同じ。頸椎2方向Xp→Xpで骨折不明or疼痛強度or意識障害あるならCT
鑑別:骨折、脱臼、脊髄損傷。高エネなら全身状態(JTAEC)も確認
合併症(説明):絶対安静。入院必要。急性期は全身状態も不安定なので、呼吸・循環には特に注意が必要。
治療:頸椎カラー装着のまま床上安静でGapは0度。


③頸髄損傷
機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療:


機転:
視診:
問診:
触診:
検査:
鑑別:
合併症(説明):
治療: